津久野キリスト恵み教会

信徒向けメッセージ

キリストの復活(キリスト信仰の決定的根拠)

「『死んでも天国に行ける』という夢物語のような事を、まともに信じるとは、何とクリスチャンはおめでたい人々でしょう。しかも、現実離れした生活をして、何と哀れな人々でしょうか。」と言う人々が大勢います。

しかし、これが「ただ単なる淡い希望であって、真実でないか?」それとも「真実であるのか?」を決定するのは、「主イエス・キリストの復活が事実であったのか?」それとも「フィクションであったのか?」であるのです。

もしも(このような言葉は使いたくないのですが、クリスチャンでない人々の立場に立って、あえて使います。)キリストの復活が真実であったならば、天国は実在しますし、また同時に恐ろしい地獄も実在するのです。

このように私たちが言うと、多くの人々が「死んだ人間が生き返ったなどという話しは、作り話に決まっているではないか。」と言う人々がいます。

ところがキリストが十字架の上で死んだ時以来、人類の歴史上にはキリストの復活を信じた「馬鹿な人々」が大勢いたのです。人類に最も良い大きな影響を与えた人はだれでしょうか。勿論、イエス・キリストです。ではイエス・キリスト以外で最も大きな影響を与えている人物はだれでしょうか。それはイエス・キリストの使徒パウロです。というのは、パウロの著した書物は、今も毎日世界中で読まれ、多くの人に影響を与え続けているからです。

逆に、人類に酷い悪影響を与えた人物も大勢います。例えば哲学者ニーチェです。彼の教えがどれほど多くの若者を自殺に追いやったかは数を計れません。ドイツのヒトラーは、そのニーチェの信奉者でした。また、マルクスの共産主義も酷い戦いを巻き起こしました。彼の信奉者スターリンがどれほど残酷な人物であったかは周知の事実です。当然彼らは、イエス・キリストが罪人の救いのために十字架で死なれた事、復活された事を全く信じていませんでした。

このことから、もし「イエス・キリストが罪人の救いのために十字架で死なれ、復活された」という福音が存在していなかったならば、世界はどれほど悲惨で、絶望的になっていたか、想像に難くありません。

そこで、私はあなたに尋ねます。「本当にキリストの復活を信じた人々は馬鹿だったのですか。彼らは馬鹿だったからキリストの復活を真実と信じたのですか。あなたがそう思う根拠は何ですか。」

現在、キリストの十字架上の死と復活を目撃したくてもできません。それで、その当時の出来事を振り返って検証してみましょう。

ナザレのイエスと呼ばれていた人物が、その時の宗教家、政治家によって、生かしておけない危険な人物と見なされて、極悪人同様の取り扱いを受けて十字架の上に釘付けにされて殺されたのです。 (イエス様が十字架上で殺されたということは、どの百科事典も歴史書も事実として取り扱っていますから、今更それを疑うための根拠は存在しません。) イエス様は、一人の人も殺したことはありません。また、反社会的なことは一切口に出したこともありません。反政府運動を行ったこともなく、群衆を扇動したこともありません。ただ、この人は、「自分が神から人類に遣わされた神の子である。自分は必ず十字架に付けられて殺されるが、死後三日目によみがえる。自分は罪人のための救い主である。自分を信じる者は救われるが、信じない者は滅びる。」と語ったのです。

その結果、かなり多数の者が、イエス様を、『人となられた御子なる神である』と信じたのです。しかしもっと多くの人々が、「どうして神が人間になり得ようか。神が人間になって、人間のために死ぬ、そして罪人がこの人を信じるだけで救われるとは信じられない。」と言って半信半疑であったのです。しかし、宗教家、学者、政治家たち、すなわち有識者、ハイクラスのエリートたちが、イエス様のことを、民衆を惑わす危険人物として殺すことに賛成したのです。

遂に、イエス様は十字架に付けられて殺されました。それで、イエス様は神であるのだから、死ぬはずがないと思っていた人々は、非常に失望しました。最も失望した人々はイエス様の弟子たちであったのです。

ところが、イエス様が殺された日から三日目のことです。驚くべきニュースが口から口へと伝わりました。「あの人が復活したそうだ。あの人の墓が空になった。死体がなくなったのだ。」エルサレム中が大騒ぎになりました。最も慌てた者たちは、イエス様を殺すことに決めた者たちでした。

彼らは、「墓が空になったのは、イエスの弟子たちが、その死体を盗んだからではないか?彼らを議会に呼び出して、『偽証を告白しないならば、死刑にする』と脅迫しよう。そうすれば、イエスの復活の話が創作であることが判明されるに違いない。」と思い、決議しました。

そして彼らはイエスの弟子たちを議会に呼び出しました。

「真実を告白せよ。自分たちが『イエスの死体を盗んだ』と告白せよ。もし真実を告白しなければ、告白するまでお前たちを拷問にかける。告白しないならば、石打の刑で殺す。」と彼らは宣言しました。しかし、イエスの弟子たちは、平然と、「我々は自分の目で見た事実を証言しなければならない。もしそのために殺されるならば、喜んで殺されよう。あなたがたは、神の御子を殺したのだ。あの方は、あの方が預言しておられた通り、復活されたのだ。我々はそのことの証人である。我々だけではない。よみがえられたあの方を見た者たちは、数百人いる。その全員もイエス様の復活を命賭けで宣べ伝えている証人である。」と宣言したのです。

議員たちの中にも、主イエスの弟子たちが誠実な人々である事を知っている人々もいました。そして、彼らが命を賭けて証言していることを認めました。エルサレムの都の住民たちの中の、それまで半信半疑であった者たちも、「あの方が、人となられた神であられたことは本当であったのだ。」「あの方のなさった数多くの奇蹟は、真実に神の業であったのだ。」「あの方の語られたことばは、神の言葉であったのだ。」と大胆にイエス・キリストを信じるに至りました。

そして、直ぐに、エルサレムの都に、最初のキリスト信者の群れ、「教会」が誕生しました。そこから福音伝道が始まり、現在の世界中の教会が生まれたのです。

あなたも、全知全能の万物の創造主でいます神の実在を認めて、考え直してください。 「死」という絶望的悲惨な事実に、日々向かっている人類を救うために、そして人類に真実な希望を与えるために、御自分の御子をこの世に遣わされ、この御子をあなたの救いのために十字架に付けられたこと、そしてこの御子を死後三日目によみがえらされたことが、決して「作り話」ではなく、人類歴史上の最大の真実であることを、信じ認めてくださいますように、おすすめします。

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