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ド・フリースによる突然変異説(進化論を信じてはいけません!vol.19)

 

 オランダの植物学者ユーゴー・マリー・ド・フリースは遺伝に関して細胞内パンゲン説を唱えました。遺伝は細胞の中にある粒子(パンゲン)によってなされると言う考えで、パンゲンは細胞内に留まり、核の中で二分裂によって増殖し、細胞質中へ出て、さまざまな働きをするというものでした。

ド・フリース

 彼は著書「突然変異説」(1901-1903)で種の形成について論じました。それによると、パンゲンが変化した固体が、それによって形質が一度にまとまって変化し、突然生まれることによって新しい種が形成されると言います。こうした一足飛びの変化を突然変異と呼びました。

 そして、突然変異によって生まれたいくつかの新種の間で自然選択が働き、生存した種だけが残ると述べ、自然選択が同種の個体間の連続的変異に働くと言うダーウィンの主張は間違いである、と主張しました。

 ド・フリースはオオマツヨイグサ属に見られる突然変異の例をこの説の実例としていました。しかし、1910年代になるとメンデル遺伝学が発展し、オオマツヨイグサ属は染色体異常が頻発する特異な例であることが分かり、突然変異説は急速に衰退しました。最近では遺伝がメンデルが発見したより一層込み入った法則にしたがっていることが分かっています。

オオマツヨイグサ

 さて、確かに生物には、それまでになかった形や性質が突然に現われる現象が起きることがあります。たとえば、両親共黒色の毛並みの馬から、真っ白な仔馬が生まれることがあります。それを見た人々は、それが突然変異であると言います。

 しかし、その両親の先祖をよく調べると、何代か前に白い馬がいたことを知るでしょう。その仔馬の両親の中にあった毛並みを白くする遺伝子が、非常に少ない確率で、その仔馬が発生する時に発現し、白くしたのです。ですから、
突然変異は遺伝の問題であって、進化の問題ではありません。

 しかも、生物に遺伝子の異常によって起こる「突然変異」は、ほとんど生存競争には不利な形や性質を現わします。それで、「突然変異」で生まれた子は、自然界ではほとんど生存できないのです。

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