現代の進化論の主流は、ネオダーウィニズム(総合説)です。それはダーウィンの進化論(ダーウィニズム)を遺伝学の知識で現代的に補強したものですが、進化は個体レベルの小さな遺伝的変化(突然変異)の積み重なりと自然選択(自然淘汰)によって起きるという説です。
この説はじゅうぶん長い時間さえあれば、大進化(海の生き物が陸に上がったり、鳥が翼を生やしたりするようなもの)や種分化(新しい種の誕生)もこの仕組みで説明できるとしています。
進化はなめらかで連続的な現象だというのが総合説の基本的な立場で、これは漸進説とも呼ばれます。
しかし、それは本当なのでしょうか。彼らは、コウモリがネズミのような生物から「徐々に」3000万年かけて進化した、と言っています。では、3000万年間、ネズミからコウモリへの進化の途上にある生物が生存していたということになります。


では、ネズミから進化を始めてから1500万年経った時の、ネズミでもない、しかしコウモリでもない、ネズミとコウモリの中間の生物はどのような姿を持っていたのでしょうか。羽がまだ十分に進化していないので、飛ぶには小さすぎ、しかし歩くには指が長すぎて、おまけに指と指との間に、変な膜ができたために、歩くには非常に不都合です。そのような生物は、激しい生存競争を勝ち抜かなければならない生物界では生きることができないのです。ですからネズミはコウモリには進化できないのです。
また、コウモリは、超音波を発し、自分が発した超音波の反響音を聞き分けて行動することができるので真っ暗闇の中でも飛ぶことができます。しかも、同じ洞窟の中に何万という仲間がいても、自分の超音波の声を聞き分けて、闇の中を飛ぶことができるのです。
進化論者が言うようにコウモリが最初普通の音波を聞き分け、そして、徐々に超音波を聞き分けるように進化したと言うならば、それを言う前に、人間でも近代になるまで、その存在さえ全く知り得なかった超音波というものを、コウモリがどうしてその存在を知り得たのかを説明しなければならないのです。どのようにしてコウモリが超音波を利用するようになったのか、ということは進化論では説明不可能であるのです。
