津久野キリスト恵み教会

ふくいん74号 -2022.6-

コロナウイルス

「確実に言えることは4月以降、…中略…(ワクチンの接種が始まってから)3か月で30万人、死にます。これは当たります。なぜかというと、ワクチンを打たなくても30万人、死ぬからです。そう、自然に」

これは、コロナウイルスのワクチン接種が始まろうとしていた時に、今後について語る話の中で、ある人が言った言葉の要約です。聞く人によっては眉をひそめるような大変ストレートな言い方ですが、ある面での真実を語っていると言えます。

コロナウイルスのような病気がなかったとしても、日本では毎年必ず百万人以上の人が死んでいきます。強い感染力を持ち、後遺症も残り得る病に対して警戒するのは当然ですし、ワクチン接種には意味があるでしょう。しかし、同時に私たちは、人は死ぬものだということから目を背けてはなりません。つまり、目の前の病に警戒するだけではなく、そもそも死とは何なのか、死後に人間はどうなるのかについて知る必要があります。

死とは

世界のベストセラーであり、神のことばである聖書は死について非常に明確な説明を与えています。

「彼女が死に臨み、たましいが離れ去ろうとしたとき」(創世記35章18節)

死とは、肉体からたましいが離れ去るということです。造り主である神は、人間に肉体とたましいをお与えになりました。肉体は外側の入れ物であり、その人の人格や感情はたましいの活動によるものです。もちろん、感情などは脳内物質の働きによって影響を受けますが、ただ単なる物質的なものではないことを私たちは知っているはずです。もしそうなら、愛も友情も、正義も何と冷たいものでしょうか。

私たちは肉体の中に、それぞれの感情を伴うたましいを持ち、豊かな活動を行うように神が造ってくださったのです。

そして、死とは肉体の活動が停止し、たましいが肉体から離れていくことです。ですから、死は終わりでも消滅でもありません。

人間

人は死んで終わるのではなく、死後に、生きている間にした全てのことについて、神の御前で精算しなければなりません。では、私たち人間は神の前にどのようなものでしょうか。

「義人はいない。一人もいない。」(ローマ3章10節)

人の目にどれだけ立派な人に見えても、心の中や隠れた所のことまでご存じの神の前に正しい人は一人もいません。

「彼らの喉は開いた墓。彼らはその舌で欺く。」(ローマ3章13節)

人間の口からは様々な悪口や陰口が出てきます。また、嘘をついたことのない人はいないでしょう。それらの悪は人の心から出てくるのです。

「彼らの目の前には、神に対する恐れがない。」(ローマ3章18節)

これが人間の罪の根本的な部分です。人間は神によって造られました。そして、太陽の光、空気や水、様々な物を無償で与えられています。しかし、人間は神を恐れません。自動車も、パソコンも、人間が作ったものは人間の言うことを聞きますし、そのことを私たちは当たり前だと考えます。しかし、人間は造り主である神の言われることを聞かず、また、従う気もないのです。ですので、聖書は人間の死後について、このように語っています。

「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」(へブル9章27節)

人は死んだ後で、火の燃える恐ろしいさばきの場所、地獄に行かなければなりません。その恐ろしさは、地上のどんな病も困難も比較になりません。

だからこそ、ぜひ知っていただきたいのです。神は私たち人間を愛し、私たちの全ての罪を赦したいと願っておられることを。

イエス・キリスト

しかし、神は聖なる方ですから、罪をうやむやに揉み消すことはおできになりません。ですので、神は驚くべきことに、ご自分の愛するひとり子を人とならせて遣わし、私たち人類の身代わりにさばくという方法を取ってくださったのです。

私たちが莫大な負債を抱えて返済できない時に、誰かが代わりにそれを負い、支払ってくれるなら私たちは助かります。そのように、神は私たちの全ての罪を御子イエス・キリストの上に負わせ、罪に対する御怒りとさばきをキリストに注いでくださったのです。

そして、イエス・キリストは死なれた後、墓に葬られ、三日目によみがえられました。死は消滅ではなく、肉体とたましいが分離することです。ならば、復活とは一度肉体を離れたたましいが、もう一度肉体を持つようになることです。キリストは復活の体をもってよみがえられたのです。

誰でも、十字架で死なれ、よみがえられた神の御子イエス・キリストを救い主として、そして神として信じ受け入れるなら、全ての罪が赦されます。そして、神のおられる永遠の天国に迎えていただけます。こんなにすばらしい福音(良い知らせ)は他にありません。どうか、あなたもこの救いを受け取り、死を恐れる必要のない確かな希望を持ってください。