さて、あなたに一つ重大な質問をさせてください。それは、「あなたは死んだあと、どうなるでしょうか？」という質問です。人は生まれて来た以上、必ず最後は死にます。ですから、これはあなたにとって他人事ではありません。ある人は、「死後のことについて考えたって分かるはずがない。様々な宗教で、『死んだ人は○○に行った。』と言うのは、ただの気休めのための空想に過ぎない。だから、私は死後のことなど考えない。今が楽しければよい。」と考えています。しかし、聖書には、ただの宗教の教えや気休めではなく、死後についての確かな事実が書かれてあるのです。ぜひ、あなたにもそれをお伝えしたいのです。

キリストの復活

けれどもこのように言いますと、「では、死後のことなどどうして分かるのだ。聖書に書かれてあることが事実だという根拠があるのか。」と言う人がいます。その根拠は、イエス・キリストの復活です。十字架で死なれた後、復活されたイエス・キリストが死後のことを語っておられるのです。「十字架で死んだイエス・キリストが三日目によみがえったなどと、そんな馬鹿げたことを本気で信じているのか？」と言う人もいるでしょう。しかし、復活が普通ではあり得ないことだからこそ、よみがえられたイエス・キリストを多くの者が信じたのです。ですから問題は、人が馬鹿げたことだと思うかどうかではなく、本当にキリストは死んで三日目に復活されたのかどうか、ということです。

二つの事実

キリストの復活に関して、次の二つの事柄は、誰もが認めなければなりません。

①キリストの墓が空っぽで、死体が見つからなかったということ・・・

もし墓の中にキリストの死体があったままならば、誰もキリストの復活を本気で信じる人はいません。しかも、キリストを信じる人たちが最初に起こされたのは、まさにキリストが葬られた場所のすぐ近くだったのですから、墓を見に行くこともできたのです。

②キリストの復活の目撃証人たちが多数おり、彼らが命がけでキリストの十字架と復活を伝えたということ・・・

初代のキリスト信者たちは迫害のゆえに、多くの者が殉教しました。それでも彼らが十字架と復活を証言したので、キリスト信仰は現代でも世界中に広がり続けているのです。

二つの可能性

では、この二つの事実から、考えられる可能性は次の二つに一つです。（それ以外の様々な説は、考えるにも価しない説ですので、省略します）

説①誰かがキリストの死体を墓から盗んで隠したので墓が空になった・・・

では、キリストを信じる弟子たちが死体を隠したのでしょうか。それはあり得ません。それならば、キリストの復活が嘘であることを一番よく知っていたのは弟子たちであったはずです。迫害されて、命や財産を奪われても復活を証言し続けた彼らが本気でキリストを信じていたことは明らかです。では、キリスト信仰に反対する敵が死体を盗むでしょうか。そうする理由がありません。さらに、それならば復活されたキリストを見たと証言した弟子たちは、やはり嘘をついていたことになりますので、それは考えられません。

説②イエス・キリストが復活されたので墓が空になった。そして、復活されたイエス・キリストを見た弟子たちがキリストを信じて、命がけで復活を証言した・・・

これが唯一の正しい答えです。復活以外の理由では、キリストの十字架の処刑を見て落胆していた弟子たちを、世界宣教に向かわせたのは何であったのか説明できません。

死後のかぎを持っておられる方

では、復活することがおできになったイエス・キリストは人間の死後についてどう語っておられるでしょうか。これは、キリストが語られたことばです。

「恐れなければならない方を、あなたがたに教えてあげましょう。殺したあとで、ゲヘナ（＝地獄）に投げ込む権威を持っておられる方を恐れなさい。」（ルカの福音書12章5節）

人は誰でも、生きている間に犯した全ての罪を、神様によってさばかれなければなりません。そして、死後に恐ろしい火の燃える永遠の地獄に投げ込まれなければならないのです。

キリストこそ救い主

しかし、同時にイエス・キリストこそ、人間の罪を背負ってさばかれるために人として世に遣わされた神のひとり子です。キリストは十字架上で、あなたが受けるはずの罪の刑罰を全て身代わりに受けて死なれました。そして、三日目によみがえることによって、ご自分がまことの救い主であり、神の御子が人となられた御方であることを証明して下さいました。そして、聖書にはこう書かれています。

「神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛された。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。」（ヨハネの福音書3章16節）

誰でも、イエス・キリストを救い主として信じ受け入れるならば、全ての罪が赦され、天国に迎え入れていただけます。ですので、あなたへの心からの提言を聞いてください。死後についての間違った考えを持っているなら、それを捨ててください。そして、あなたの罪のために十字架で死んでくださり、三日目によみがえられたイエス・キリストを信じて、永遠の神の御国に迎えられる方となってください。